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高気圧障害

潜水士 令和6年 7月~12月実施分 高気圧障害 問28

問題・正答・学習用解説

問題

減圧症に関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    減圧症の発症は、通常、浮上後24時間以上経過した後であるが、長時間の潜水や飽和潜水では24時間以内に発症することがある。
  2. (2)
    規定の浮上速度や浮上停止時間を順守した場合に減圧症にかかることはない。
  3. (3)
    皮膚の痒みや皮膚に大理石斑ができる症状はしばらくすると消え、より重い症状に進むことはないので特に治療しなくてもよい。
  4. (4)
    作業量の多い重筋作業の潜水は、減圧症に罹患しにくい。
  5. (5)
    チョークスは、血液中に発生した気泡が肺毛細血管を塞栓する重篤な肺減圧症である。

正答と解説

正答:(5)

正答の考え方

正解は選択肢5です。チョークスは、減圧で生じた多数の気泡が肺の毛細血管をふさぎ、胸痛、咳、呼吸困難などを起こす重篤な肺型減圧症です。直ちに酸素投与と再圧治療につなげます。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は誤りです。減圧症の多くは浮上中から浮上後数時間に現れ、通常は24時間以内に発症します。ただし、長時間・飽和潜水や潜水後の高所移動などでは、24時間を超えて遅れて現れることもあります。

選択肢2

選択肢2は誤りです。浮上速度や停止時間を守っても、個人差、寒冷、脱水、運動、反復潜水などにより減圧症が起こる可能性はゼロになりません。

選択肢3

選択肢3は誤りです。皮膚のかゆみや大理石斑は減圧症の徴候で、神経症状などへ進むことがあります。軽く見ず、潜水医学に詳しい医療機関へつなぎます。

選択肢4

選択肢4は誤りです。重筋作業は血流や不活性ガスの取り込みを増やし、疲労や二酸化炭素蓄積も招くため、減圧症の危険を高めます。

周辺知識

減圧症が疑われたら再潜水で自己処置せず、安静、100%酸素、救急要請、再圧施設への連絡を優先します。発症時刻、潜水深度、滞在時間、浮上経過、使用ガスを記録して引き継ぎます。症状が一度軽くなっても治療判断は医師が行います。