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送気、潜降及び浮上

潜水士 令和5年 1月~6月実施分 送気、潜降及び浮上 問17

問題・正答・学習用解説

問題

ヘルメット式潜水の装備に関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    ヘルメットには、正面窓のほか両側面にも窓が設けられているが、窓ガラスを保護するため、通常、いずれの面にも金属製格子などが取り付けられている。
  2. (2)
    ヘルメットの送気ホース取付部には、送気された空気が逆流することがないよう、逆止弁が設けられている。
  3. (3)
    排気弁(キリップ)は、潜水作業者自身がヘルメットの内側から頭で押して操作するもので、作業中に外部からの衝撃などにより排気弁が開くことを防ぐため、外部からは操作できないようになっている。
  4. (4)
    ドレーンコックは、潜水作業者が送気中の水分や油分、呼気によって生じた水分をヘルメットの外へ排出するときに使用する。
  5. (5)
    腰バルブには減圧弁が組み込まれていて、潜水作業者の呼吸量に応じて自動的に送気空気量を調節する

正答と解説

正答:(2)

正答の考え方

正解は選択肢2です。ヘルメットの送気ホース取付部には逆止弁があり、ホースの破損や送気停止が起きても、ヘルメット内の空気が送気側へ逆流するのを防ぎます。呼吸空間と浮力を急に失わないための重要な安全部品です。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は誤りです。金属製格子などで保護されるのは主に側面窓で、正面窓を含む全ての窓に通常取り付けるわけではありません。正面窓は視野と開閉性を確保する構造です。

選択肢3

選択肢3は誤りです。排気弁は潜水者が内側から頭部で操作できるほか、必要時には外側からも操作できる構造です。外部から操作できないという説明が誤りです。

選択肢4

選択肢4は誤りです。ドレーンコックは主に唾液やヘルメット内へ入った水を外へ出すために使います。送気中の水分・油分は、潜水者へ届く前に空気槽や空気清浄装置で除去すべきものです。

選択肢5

選択肢5は誤りです。腰バルブは潜水者が手動で開度を調節して送気量を変える装置です。呼吸量に応じて自動供給する減圧弁が組み込まれたデマンド式の装置ではありません。

周辺知識

ヘルメット式潜水器では、シコロが潜水服とヘルメットを気密に接続し、逆止弁が空気の逆流を防ぎ、排気弁が余剰空気と呼気を排出します。腰バルブと排気弁で内部圧力・送気量・浮力を調整するため、各部の役割を混同しないことが重要です。