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送気、潜降及び浮上

潜水士 令和5年 1月~6月実施分 送気、潜降及び浮上 問15

問題・正答・学習用解説

問題

ヘルメット式潜水における浮上の方法(緊急時の措置を含む。)に関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    浮上の際には、さがり綱(潜降索)は使用しないようにする。
  2. (2)
    緊急浮上の場合以外は、毎分10mを超えない速度で浮上する。
  3. (3)
    無減圧潜水の範囲内の潜水の場合でも、緊急浮上の場合以外は、水深3m前後で安全のため、5分ほど浮上停止を行うようにする。
  4. (4)
    緊急浮上を要する場合は、所定の浮上停止を省略し、又は所定の浮上停止時間を短縮し、水面まで浮上する。
  5. (5)
    吹き上げにより急速に浮上した場合には、無減圧潜水の範囲内の潜水であっても、直ちに再圧処置を行うようにする。

正答と解説

正答:(1)

正答の考え方

正解は選択肢1です。さがり綱は潜降だけでなく浮上にも使用し、深度、浮上速度、浮上停止位置を管理する基準にします。浮上時に使用しないという説明が誤りです。

各選択肢の解説

選択肢2

選択肢2は正しい説明です。事故による緊急浮上を除き、法令上の浮上速度は毎分10 m以下です。急浮上は減圧症や肺の過膨張障害の危険を高めます。

選択肢3

選択肢3は正しい説明です。無減圧範囲でも、水深3 m前後で約5分の安全停止を行うことは、体内の不活性ガスを余裕をもって排出するための安全策です。

選択肢4

選択肢4は正しい説明です。生命に関わる緊急時には、所定の浮上停止を省略・短縮してまず水面へ退避し、その後に必要な再圧処置を行います。

選択肢5

選択肢5は正しい説明です。吹き上げによる急浮上では、無減圧範囲内でも体内圧力が急変するため、症状の有無だけで自己判断せず、直ちに再圧処置を行う必要があります。

周辺知識

安全な浮上では、呼吸を止めず、さがり綱や深度計を使い、毎分10 m以下を守ります。無減圧潜水でも安全停止を設けると余裕が増します。緊急浮上後は、酸素投与、医療機関への連絡、再圧設備の準備を速やかに行い、潜水記録と症状を伝えます。