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送気、潜降及び浮上

潜水士 令和5年 1月~6月実施分 送気、潜降及び浮上 問14

問題・正答・学習用解説

問題

送気式潜水における潜降の方法などに関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    潜降を始めるときは、潜水はしごを利用して、まず、頭部まで水中に沈んでから潜水器の状態を確認する。
  2. (2)
    熟練者が潜降するときは、さがり綱(潜降索)を用いず排気弁の調節のみで潜降してよいが、潜降速度は毎分10m程度で行うようにする。
  3. (3)
    潜水作業者は、潜降中に耳の痛みを感じたときは、さがり綱(潜降索)につかまって停止し、あごを左右に動かす、マスクの鼻をつまむなどにより耳抜きを行う。
  4. (4)
    潜水作業者と連絡員の間で信号索により連絡を行うとき、発信者からの信号を受けた受信者は、必ず発信者に対して同じ信号を送り返す。
  5. (5)
    潮流や波浪によって送気ホースに突発的な力が加わることがあるので、潜降中は、送気ホースを腕に1回転だけ巻きつけておき、突発的な力が直接潜水器に及ばないようにする。

正答と解説

正答:(2)

正答の考え方

正解は選択肢2です。潜水業務では、熟練度にかかわらず潜降・浮上のためのさがり綱を備えて使用させます。排気弁の操作だけで潜降してよいわけではありません。また、毎分10 m以下という法定速度は通常時の浮上速度についての基準です。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい説明です。まず潜水はしごで頭部まで水中に入り、ヘルメットや潜水服、送気、排気、通信などに異常がないことを確かめてから潜降します。

選択肢3

選択肢3は正しい説明です。耳痛は外耳道と中耳腔の圧力差を示すため、無理に潜降せず、さがり綱につかまって止まり、あごを動かす、鼻をつまんで耳抜きをするなどして圧平衡を行います。

選択肢4

選択肢4は正しい説明です。信号索による合図は、受信者が同じ信号を返して内容を確認することで、伝達ミスや見落としを防ぎます。

選択肢5

選択肢5は正しい説明です。送気ホースを腕に1回だけ回しておくと、潮流や波で生じた急な張力を腕で受け、力が直接ヘルメットやマスクへ伝わるのを和らげられます。何重にも巻くと拘束の危険があるため避けます。

周辺知識

安全な潜降では、潜水器の水中点検、さがり綱、地上との確実な信号、早めの耳抜きが基本です。耳が痛いまま潜降を続けると中耳の圧外傷につながります。送気ホースと信号索は、張り過ぎ、たるみ、障害物への絡みを連絡員と協力して管理します。