資格ナビ潜水士の演習へ

潜水業務

潜水士 令和5年 1月~6月実施分 潜水業務 問9

問題・正答・学習用解説

問題

水中拘束又は溺れに関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    水中拘束によって水中滞在時間が延長した場合であっても、当初の減圧時間をきちんと守って浮上する。
  2. (2)
    送気ホースを使用しないスクーバ式潜水では、ロープなどに絡まる水中拘束のおそれはない。
  3. (3)
    送気式潜水では、送気ホースの切断事故による溺れを予防するため、潜水作業船にクラッチ固定装置やスクリュー覆いを取り付ける。
  4. (4)
    水が気管に入っただけでは呼吸が止まることはないが、気管支や肺に入ってしまうと窒息状態になって溺れることがある。
  5. (5)
    ヘルメット式潜水では、溺れを予防するため、救命胴衣又はBCを必ず着用する。

正答と解説

正答:(3)

正答の考え方

正解は選択肢3です。送気ホースが作業船のスクリューに接触・巻込みされると、切断による送気停止や潜水者の拘束につながります。クラッチ固定装置で推進器の誤作動を防ぎ、スクリュー覆いでホースとの接触を防止する対策は適切です。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は誤りです。水中滞在が延びれば体内に取り込まれる不活性ガス量も増えるため、実際の滞在時間に基づいて減圧停止を見直す必要があります。当初の短い計画のまま浮上してはいけません。

選択肢2

選択肢2は誤りです。スクーバ式でも、漁網、ロープ、海藻、構造物などに身体や器材が絡まる水中拘束は起こります。鋭利な刃物を携行し、経路と周囲を確認する必要があります。

選択肢4

選択肢4は誤りです。水が喉頭や気道に触れただけでも、喉頭けいれんや反射的な呼吸停止が起こり、肺へ大量の水が入る前に窒息へ至ることがあります。

選択肢5

選択肢5は誤りです。救命胴衣又はBCの着用が一律に求められるのは、潜水者が携行するボンベから給気を受ける潜水などです。ヘルメット式潜水で必ず着用するものではありません。

周辺知識

水中拘束への備えには、送気ホース・命綱の経路管理、鋭利な刃物、地上との連絡、予備空気が必要です。拘束で予定時間を超えた場合は、残りの空気量と実際の潜水時間から安全な浮上方法を判断します。作業船では推進器を不用意に作動させない管理も欠かせません。