資格ナビ潜水士の演習へ

潜水業務

潜水士 令和5年 1月~6月実施分 潜水業務 問8

問題・正答・学習用解説

問題

潜水墜落又は吹き上げに関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    潜水墜落は、潜水服内部の圧力と水圧の平衡が崩れ、内部の圧力が水圧より低くなったときに起こる。
  2. (2)
    潜水墜落では、一たび浮力が減少して沈降が始まると、水圧が増して浮力が更に減少するという悪循環を繰り返す。
  3. (3)
    ヘルメット式潜水では、潜水作業者が頭部を胴体より下にする姿勢をとり、逆立ちの状態になってしまったときに潜水墜落を起こすことがある。
  4. (4)
    吹き上げは、ヘルメット式潜水のほか、ドライスーツを使用する潜水においても起こる危険性がある。
  5. (5)
    吹き上げ時の対応を誤ると、逆に潜水墜落を起こすことがある。

正答と解説

正答:(3)

正答の考え方

正解は選択肢3です。ヘルメット式で頭を胴体より下にすると、潜水服内の空気が高い位置にある脚側へ移動し、足側の浮力が増えて姿勢を戻しにくくなります。これは急に浮上する吹き上げにつながる危険であり、潜水墜落を起こすという説明は誤りです。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい説明です。潜水服内の圧力が周囲の水圧より低くなると服が身体へ押し付けられ、内部の空気体積と浮力が減るため、潜水墜落が起こりやすくなります。

選択肢2

選択肢2は正しい説明です。沈み始めると水圧が増し、潜水服内の空気がさらに圧縮されて浮力が減るため、沈降が加速する悪循環になります。

選択肢4

選択肢4は正しい説明です。ドライスーツ内の空気も浮上につれて膨張するため、排気が間に合わないと浮力が増え続け、吹き上げが起こることがあります。

選択肢5

選択肢5は正しい説明です。吹き上げを止めようとして空気を急激に排出し過ぎると、今度は浮力が不足し、潜水墜落へ転じることがあります。

周辺知識

吹き上げは浮力が過大になって制御できず浮上する現象、潜水墜落は浮力が不足して急速に沈む現象です。浮上すれば空気が膨張して吹き上げを強め、沈めば空気が圧縮されて潜水墜落を強めます。姿勢、送気量、排気弁、さがり綱を使って急な浮力変化を防ぎます。