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潜水業務

潜水士 令和5年 1月~6月実施分 潜水業務 問7

問題・正答・学習用解説

問題

潜水業務における潮流による危険性などに関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    潮流の速い水域での潜水作業は、減圧症が発生する危険性が高い。
  2. (2)
    大潮は、潮の干満の差が大きい状態で、満月の前後数日間をいい、小潮は、潮の干満の差が小さい状態で、新月の前後数日間をいう。
  3. (3)
    潮流は、開放的な海域では弱いが、湾口、水道、海峡などの狭く、複雑な海岸線をもつ海域では強くなる。
  4. (4)
    上げ潮と下げ潮との間に生じる潮止まりを憩流といい、潜水作業はこの時間帯に行うようにする。
  5. (5)
    潮流の速い水域でスクーバ式潜水により潜水作業を行うときは、命綱を使用する。

正答と解説

正答:(2)

正答の考え方

正解は選択肢2です。大潮は満月の前後だけでなく、新月の前後にも起こります。小潮は月と太陽の潮汐力が打ち消し合いやすい上弦・下弦の月、つまり半月の前後に起こります。新月を小潮としている点が誤りです。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい説明です。速い潮流に逆らう作業では運動量と呼吸量が増え、組織への不活性ガスの取り込みも増えます。深度や浮上速度の管理も難しくなるため、減圧症の危険が高まります。

選択肢3

選択肢3は正しい説明です。広い海域では流れが分散しやすい一方、湾口、水道、海峡など狭い場所では同じ水量が狭い断面を通るため流速が大きくなりやすくなります。

選択肢4

選択肢4は正しい説明です。上げ潮から下げ潮、又は下げ潮から上げ潮へ変わる際に流れが一時弱まる時間を憩流といい、潜水作業に適した時間帯です。

選択肢5

選択肢5は正しい説明です。潮流の速い水域では潜水者が流される危険があるため、スクーバ式でも命綱を使用し、船上側とのつながりを確保します。

周辺知識

月と太陽がほぼ一直線に並ぶ新月・満月の頃は潮位差が大きい大潮、両者がほぼ直角になる上弦・下弦の頃は潮位差が小さい小潮になります。ただし、現場の流速や憩流時刻は地形や気象でも変わるため、潮汐表だけでなく現地の流況を確認します。