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高気圧障害

潜水士 令和3年 7月~12月実施分 高気圧障害 問30

問題・正答・学習用解説

問題

一次救命処置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1)
    傷病者に反応はないが普段どおりの呼吸をしている場合は、回復体位をとらせて、呼吸状態の観察を続ける。
  2. (2)
    胸骨圧迫を行うときは、傷病者を柔らかいふとんの上に寝かせて行う。
  3. (3)
    胸骨圧迫は、救助者が2人以上いても、交代による中断時間ができるため、交代しないほうがよい。
  4. (4)
    胸骨圧迫は、胸が約5cm沈む強さで胸骨の上半分を圧迫し、1分間に少なくとも60回のテンポで行う。
  5. (5)
    AED(自動体外式除細動器)を使用する場合は、電流が流れやすいように体表を濡れた状態にすることが効果的である。

正答と解説

正答:(1)

正答の考え方

正解は選択肢1です。反応がなくても普段どおりの呼吸が確認できる傷病者は、気道を保ち、吐物を誤嚥しにくい回復体位にします。その後も呼吸を観察し、呼吸が正常でなくなれば直ちに胸骨圧迫を開始します。

各選択肢の解説

選択肢2

選択肢2は誤りです。柔らかい布団では押す力が沈み込んで胸骨を十分圧迫できません。傷病者を仰向けで硬く平らな場所に寝かせて胸骨圧迫を行います。

選択肢3

選択肢3は誤りです。連続する胸骨圧迫で救助者は疲れ、深さが不足します。複数人ならおよそ1~2分ごとを目安に、中断をできるだけ短くして交代します。

選択肢4

選択肢4は誤りです。成人では胸骨の下半分を約5 cm、深くても6 cmを超えない程度に、1分間100~120回のテンポで圧迫します。上半分を毎分60回では不十分です。

選択肢5

選択肢5は誤りです。胸が濡れていると電流が皮膚表面へ流れ、パッドが密着しないおそれがあります。AEDパッドを貼る前に胸部の水分を素早く拭き取ります。

周辺知識

反応と呼吸を確認し、普段どおりの呼吸がなければ119番通報とAED手配を依頼して、胸骨圧迫を開始します。AEDの音声指示に従い、解析・電気ショック時は誰も触れません。ショック後も救急隊へ引き継ぐまで直ちに圧迫を再開します。