高気圧障害
潜水士 令和3年 7月~12月実施分 高気圧障害 問26
問題・正答・学習用解説
問題
潜水による副鼻腔や耳の障害に関し、誤っているものは次のうちどれか。選択肢
正答と解説
正答:(4)
正答の考え方
正解は選択肢4です。副鼻腔は小さな自然孔を通じて鼻腔と交通しており、孔が開いていれば圧力は自然に等しくなります。耳抜きは主に通常閉じている耳管を開いて中耳圧を調整する操作であり、副鼻腔の管を耳抜きで開くという説明は誤りです。
各選択肢の解説
選択肢1
選択肢1は正しい記述です。潜降時に外耳道側の水圧だけが上がり、中耳へ空気が入らないと鼓膜を挟む圧力差が生じ、耳痛や鼓膜損傷を起こします。
選択肢2
選択肢2は正しい記述です。中耳と咽頭を結ぶ耳管は通常閉じていますが、嚥下、あくび、バルサルバ法などで一時的に開き、中耳へ空気を送れます。
選択肢3
選択肢3は正しい記述です。耳の圧外傷は痛みや閉塞感のほか、鼓膜・中耳・内耳の障害によって難聴、耳鳴り、めまい、平衡障害を生じることがあります。
選択肢5
選択肢5は正しい記述です。前頭洞や上顎洞の自然孔が炎症などで塞がると圧力差が生じ、額、頬、目や鼻の付け根の痛み、粘膜損傷による鼻出血が起こります。
周辺知識
風邪、鼻炎、副鼻腔炎で耳管や副鼻腔の通路が腫れていると圧平衡が困難です。潜降中に痛みが出たら少し浮上して再調整し、無理な耳抜きはしません。調整できなければ潜水を中止し、浮上時の逆圧外傷にも注意します。