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送気、潜降及び浮上

潜水士 令和3年 7月~12月実施分 送気、潜降及び浮上 問15

問題・正答・学習用解説

問題

スクーバ式潜水における浮上の方法に関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    無停止減圧の範囲内の潜水の場合でも、水深3m前後で約5分、安全のため浮上停止を行うようにする。
  2. (2)
    水深が浅い場合は、救命胴衣によって速度を調節しながら浮上するようにする。
  3. (3)
    浮上開始の予定時間になったとき又は残圧計の針が警戒領域に入ったときは、浮上を開始する。
  4. (4)
    自分が排気した気泡を見ながら、その気泡を追い越さないような速度を目安として、浮上する。
  5. (5)
    バディブリージングは緊急避難の手段であり、多くの危険が伴うので、実際に行うには十分な訓練が必須であり、完全に技術を習得しておかなければならない。

正答と解説

正答:(2)

正答の考え方

正解は選択肢2です。救命胴衣は緊急時に水面へ浮かせるための装備で、通常の浮上速度を細かく調節する器具ではありません。膨張させると浮力が急増し、肺の圧外傷や減圧障害につながる急浮上を招くため、この記述が誤りです。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい記述です。無停止減圧の範囲でも、水深約3 mで約5分間の安全停止を行うと、体内の不活性ガスをより余裕をもって排出できます。

選択肢3

選択肢3は正しい記述です。予定時刻又は残圧計の警戒領域は、浮上を開始すべき限界を示します。予備ガスを使い切る前に、減圧や不測の遅れを見込んで浮上します。

選択肢4

選択肢4は正しい記述です。吐いた小さな気泡を追い越さない方法は急浮上を避ける目安になります。ただし、気泡の上昇速度は大きさなどで変わるため、水深計と時計も使って毎分10 m以下を確認します。

選択肢5

選択肢5は正しい記述です。バディブリージングは一つの呼吸器を交互に使うため、息こらえ、パニック、呼吸器の受け渡し失敗を招きやすく、反復訓練なしに行える方法ではありません。

周辺知識

通常の浮上では毎分10 m以下を守り、BCやドライスーツから膨張する空気を排出しながら、呼吸を止めずに上がります。浅い場所ほど同じ1 mの浮上による気体の膨張割合が大きいため、最後の数mは特にゆっくり浮上します。