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高気圧障害

潜水士 令和3年 1月~6月実施分 高気圧障害 問30

問題・正答・学習用解説

問題

一次救命処置に関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    気道を確保するためには、仰向けにした傷病者のそばにしゃがみ、後頭部を軽く上げ、あごを下方に押さえる。
  2. (2)
    胸と腹部の動きを観察し、胸と腹部が上下に動いていない場合、よくわからない場合には、心停止とみなし、心肺蘇生を開始する。
  3. (3)
    胸骨圧迫を行うときは、傷病者を柔らかい布団の上に寝かせて行う。
  4. (4)
    胸骨圧迫は、胸が約5cm沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に少なくとも60回のテンポで行う。
  5. (5)
    AED(自動体外式除細動器)を用いて救命処置を行う場合、電気ショックの後には人工呼吸や胸骨圧迫を行ってはならない。

正答と解説

正答:(2)

正答の考え方

正解は選択肢2です。胸と腹部の動きを観察して普段どおりの呼吸がない、または判断できない場合は心停止として扱い、ただちに胸骨圧迫を開始します。判断に長時間をかけると脳への血流が途絶えるため、迷った場合も心肺蘇生を優先します。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は誤りです。気道確保は頭部後屈あご先挙上法で、額を押して頭を後ろへ傾け、あご先を持ち上げます。後頭部を上げてあごを下へ押すと気道を狭めます。

選択肢3

選択肢3は誤りです。柔らかい布団では圧迫力が寝具へ逃げて胸骨を十分に沈められません。傷病者を硬く平らな面へ仰向けにして胸骨圧迫を行います。

選択肢4

選択肢4は誤りです。成人の胸骨圧迫は胸骨下半分を約5 cm沈め、毎分100~120回のテンポで行います。少なくとも60回では遅すぎます。

選択肢5

選択肢5は誤りです。AEDが電気ショックを行った直後は、脈を長く確認せず胸骨圧迫から心肺蘇生を再開し、AEDの次の音声指示まで続けます。

周辺知識

一次救命処置は、安全確認、反応確認、119番通報とAED手配、呼吸確認、胸骨圧迫の順に進めます。胸骨圧迫は強く・速く・絶え間なく行い、訓練があれば30回の圧迫と2回の人工呼吸を繰り返します。水難者では低酸素が原因になりやすいため、可能なら人工呼吸も重要です。