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高気圧障害

潜水士 令和3年 1月~6月実施分 高気圧障害 問25

問題・正答・学習用解説

問題

潜水によって生じる圧外傷に関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    圧外傷は、水圧が身体に不均等に作用することにより生じる。
  2. (2)
    圧外傷は、潜降又は浮上いずれのときでも生じ、潜降時のものをスクィーズ、浮上時のものをブロックと呼ぶことがある。
  3. (3)
    潜降時の圧外傷は、中耳腔、副鼻腔、面マスクの内部、潜水服と皮膚の間などで生じる。
  4. (4)
    浮上時の圧外傷は、浮上による圧力変化のために体腔内の空気の体積が減少することにより生じ、副鼻腔、肺などで生じる。
  5. (5)
    虫歯の処置後に再び虫歯になって内部に密閉された空洞ができた場合、その部分で圧外傷が生じることがある。

正答と解説

正答:(4)

正答の考え方

正解は選択肢4です。浮上すると周囲の絶対圧力が下がるため、ボイルの法則により体腔内に閉じ込められた空気の体積は減少せず膨張します。その膨張分を外へ逃がせないと、副鼻腔や肺などに浮上時の圧外傷を生じます。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい記述です。身体内外の圧力が均等でなくなると、圧力差が鼓膜や粘膜、肺などの組織へ力を加えて圧外傷を起こします。

選択肢2

選択肢2は正しい記述です。潜降時は外圧上昇によるスクィーズ、浮上時は膨張ガスが逃げないことによるリバースブロックなどが起こります。

選択肢3

選択肢3は正しい記述です。潜降時には中耳、副鼻腔、マスク内、潜水服と皮膚の間など、空気を含む閉鎖空間で圧力差が生じます。

選択肢5

選択肢5は正しい記述です。治療後の歯の内部に再び虫歯などで密閉空洞ができると、内部の気体が圧縮・膨張して歯痛や損傷を起こすことがあります。

周辺知識

圧外傷の基本はボイルの法則で、圧力が上がる潜降では気体が縮み、圧力が下がる浮上では膨らみます。潜降時は早めに圧平衡し、浮上時は息を止めず、耳や副鼻腔に痛みがあれば少し深度を戻します。風邪や鼻炎で通路が塞がれている日は潜水を中止します。