30秒で分かる結論
略語・専門用語集のポイント
略語カードの表に「略語/読み方/正式名称/一言の役割/比較する語」を書きます。ネットワーク、光・線路、品質・管理の3群に分類すると、似た英字でも混同しにくくなります。以下の表を入口に、過去問で出た文脈を追記してください。
略語は英字を暗記するより、①どう読むか、②何の英語を短くしたか、③通信のどこで何をするか、の3点で覚えます。例えばDNSは「ディーエヌエス」、Domain Name Systemの略で、人が使う名前を通信機器が扱うIPアドレスへ結び付ける仕組みです。
NETWORK
ネットワーク・電話で使う略語
IPアドレスはネットワーク上の住所、DNSは名前から住所を探す案内帳、TCPとUDPはデータの運び方、SIPはIP電話の呼を始めたり終えたりする合図、と身近な役割へ置き換えます。正式名称の日本語直訳だけでなく、実際に何をするかを言える状態が目標です。
一つの通信には複数の仕組みが順番に働きます。例えばIP電話なら、DNSで相手先を探し、SIPで通話の開始を調整し、IPネットワークで音声データを運びます。このように略語を単独で覚えず、通信の流れの中で担当を考えると、初めて見る文章でも役割を推測しやすくなります。
カタカナ読みには一般的な読みを示しています。ENUMは略字を一語として読む規格名です。
| 略語・読み | 正式名称 | やさしい意味 |
|---|---|---|
| IP(アイピー) | Internet Protocol | データを宛先へ届ける基本ルール |
| TCP(ティーシーピー) | Transmission Control Protocol | 到着を確認し、欠けたデータを再送して順序をそろえる方式。通信断でも必ず届く保証ではない |
| UDP(ユーディーピー) | User Datagram Protocol | UDP自身は到着確認・再送を行わず、遅延を抑えやすい方式 |
| DNS(ディーエヌエス) | Domain Name System | 名前とIPアドレスを対応付ける仕組み |
| LAN(ラン) | Local Area Network | 家庭・学校・建物など比較的狭い範囲の網 |
| WAN(ワン) | Wide Area Network | 地域をまたいで広く結ぶ網 |
| SIP(シップ) | Session Initiation Protocol | IP電話などの通信開始・変更・終了を制御 |
| VoIP(ブイオーアイピー) | Voice over Internet Protocol | 音声をIPネットワークで運ぶ技術 |
| QoS(キューオーエス) | Quality of Service | 遅延や帯域など通信品質を制御する考え方 |
| LTE(エルティーイー) | Long Term Evolution | 高速な携帯電話通信の方式 |
| 5G(ファイブジー) | 5th Generation | 第5世代の移動通信システム |
| ENUM(イーナム) | E.164 Number Mapping | 電話番号をインターネット上の識別情報へ対応付ける仕組み |
| URI(ユーアールアイ) | Uniform Resource Identifier | ネット上の情報資源を名前や場所で識別する表記 |
| NAPTR(ナプター) | Naming Authority Pointer | ENUMなどで電話番号からURIを探すDNSレコード |
OPTICAL AND LINE
光伝送・線路・品質管理で使う略語
WDMとEDFAはどちらも光伝送で出ますが、WDMは複数波長をまとめる技術、EDFAは光を増幅する装置です。OSNRは信号と雑音の比、BERは送ったビットのうち誤った割合なので、装置ではなく品質を表す指標です。
アルファベットを見たら、技術・装置・測定器・指標・管理手法のどれかを分類します。同じ問題に出る語でも役割の種類が違えば、空欄へ入る候補を絞れます。
英語の各単語と役割を声に出して確認します。
| 略語・読み | 正式名称 | やさしい意味 |
|---|---|---|
| WDM(ダブリューディーエム) | Wavelength Division Multiplexing | 波長の違う光を1本のファイバへまとめる技術 |
| TDM(ティーディーエム) | Time Division Multiplexing | 時間を細かく分けて複数信号を順番に運ぶ技術 |
| SDH(エスディーエイチ) | Synchronous Digital Hierarchy | 同期をそろえてデジタル信号を多重伝送する体系 |
| SONET(ソネット) | Synchronous Optical Network | 光同期ネットワークの規格体系 |
| OTN(オーティーエヌ) | Optical Transport Network | 大容量データを光で運ぶ伝送網の枠組み |
| EDFA(イーディーエフエー) | Erbium-Doped Fiber Amplifier | エルビウム添加ファイバで光を直接増幅 |
| ASE(エーエスイー) | Amplified Spontaneous Emission | 光増幅器で増える自然放出光の雑音 |
| SNR(エスエヌアール) | Signal-to-Noise Ratio | 信号と雑音の強さの比 |
| OSNR(オーエスエヌアール) | Optical Signal-to-Noise Ratio | 光信号と光雑音の強さの比 |
| BER(ビーイーアール) | Bit Error Rate | 受信ビットのうち誤った割合 |
| OTDR(オーティーディーアール) | Optical Time Domain Reflectometer | 反射光からファイバの損失・故障位置を測る装置 |
| HFC(エイチエフシー) | Hybrid Fiber-Coaxial | 光ファイバと同軸ケーブルを組み合わせた網 |
| PDCA(ピーディーシーエー) | Plan-Do-Check-Act | 計画・実行・評価・改善を繰り返す管理方法 |
| BCP(ビーシーピー) | Business Continuity Plan | 災害時も重要業務を続け早く復旧する計画 |
MEMORY METHOD
略語カードは比較相手まで書く
TCPにはUDP、WDMにはTDM、EDFAにはラマン増幅器、OSNRにはSNRというように、混同する語を横へ書きます。問題を解くたびにカードを増やすのではなく、既存カードへ新しい違いを追記します。
プロトコルは機器どうしが通信するための約束事、アクセス網は家庭や会社から通信事業者のネットワーク入口まで、コア網は通信事業者の中心部で大量の通信を運ぶネットワークです。指標は品質や性能を数字で比べる物差しです。分類語の意味も一緒に覚えましょう。
読み方に複数の慣用がある語もあります。試験で重要なのは発音の正解を競うことではなく、正式名称と機能を区別することです。声に出して学ぶための手掛かりとして読みを使いましょう。
何の種類か
プロトコル(通信の約束事)、装置、測定器、指標(品質を比べる物差し)、管理手法に分類します。
どこで使うか
端末、利用者側のアクセス網、通信事業者の中心となるコア網、光線路、設備管理へ配置します。
何と違うか
似た語との機能・単位・使う場面の違いを一行で書きます。
- 英字を隠して日本語の役割から略語を答える
- 略語を隠して正式名称と役割を答える
- 1週間後に過去問の文章内で意味を説明する
ACTION
理解を次の行動へつなげる4ステップ
- 1略語を分野へ分類する
ネットワーク、光・線路、品質・管理へ分けます。
- 2読み方と正式名称を書く
英単語を区切り、それぞれの意味を確認します。
- 3役割を一文にする
装置・技術・指標のどれで、何をするか説明します。
- 4比較語と過去問を結ぶ
似た語との差を追記し、文章の中で思い出せるか試します。
CAUTION
避けたい3つの失敗
英字の順番だけ覚える
正式名称と役割がないと、空欄・組合せ問題で判断できません。
日本語訳だけで満足する
どこで何をする技術・装置・指標かまで説明します。
一日に大量のカードを作る
少数を間隔を空けて思い出し、過去問の文脈で使う方が定着します。
FAQ
略語・専門用語集についてよくある質問
略語の読み方も試験に出ますか?
通常は読み方そのものより意味や機能が問われます。ただし読みを知ると声に出して覚えやすくなるため、本記事では正式名称と一緒に示しています。
正式名称を一字一句覚える必要がありますか?
最初は各単語の意味と機能を優先します。頻出語は正式名称まで言えると、未知の選択肢を推測しやすくなります。
略語が同じように見えるときは?
何の種類か、使う場所、入力と出力、単位、比較相手の5点を表にします。例えばEDFAは装置、OSNRは品質指標です。
公式情報・最終確認日
試験制度・数値は2026年9月3日に公式情報で確認しました。勉強時間、学習順、得点目標、仕事への活かし方は資格ナビ編集部による学習上の目安で、合格・就職・待遇を保証するものではありません。
日本データ通信協会「試験科目と出題範囲」 ↗(新しいタブで開く)総務省「電気通信主任技術者スキル標準 第2版」 ↗(新しいタブで開く)日本データ通信協会「試験問題・正答」 ↗(新しいタブで開く)