資格ナビ潜水士の演習へ

潜水業務

潜水士 令和7年 1月~6月実施分 潜水業務 問3

問題・正答・学習用解説

問題

気体の性質などに関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    窒素は、無色・無臭で、常温・常圧では化学的に安定した不活性の気体である。
  2. (2)
    ヘリウムは、密度が極めて大きく、他の元素と化合しにくい気体で、呼吸抵抗は少ない。
  3. (3)
    酸素は、無色・無臭の気体で、生命維持に必要不可欠なものであり、空気中の酸素濃度が高いほど人体に良い。
  4. (4)
    一酸化炭素は、物質の不完全燃焼などによって生じる無色の有毒な気体であり、物が焦げたような異臭がある。
  5. (5)
    二酸化炭素は、無色・無臭の気体で、空気中に約0.3%の割合で含まれている。

正答と解説

正答:(1)

正答の考え方

正解は選択肢1です。窒素は無色・無臭で、常温・常圧では他の物質と反応しにくい、化学的に安定した気体です。空気の約78%を占めます。ただし、高圧下では窒素酔いの原因になるため、潜水では『不活性だから人体への影響がない』という意味ではありません。

各選択肢の解説

選択肢2

選択肢2は、ヘリウムの密度について誤っています。ヘリウムは化学的に安定しており、密度が小さいため呼吸抵抗を小さくできます。

選択肢3

選択肢3は、酸素濃度は高いほどよいとしている点が誤りです。酸素は生命維持に必要ですが、分圧が高すぎると中枢神経系や肺に酸素中毒を起こします。

選択肢4

選択肢4は、一酸化炭素に焦げたような異臭があるとしている点が誤りです。一酸化炭素は不完全燃焼で生じる無色・無臭の有毒ガスです。

選択肢5

選択肢5は、二酸化炭素濃度の数値が誤りです。通常の空気中では約0.04%であり、約0.3%では一桁近く大きくなります。

周辺知識

空気のおよその組成は、窒素78%、酸素21%、その他約1%です。潜水では濃度だけでなく『分圧』が生理作用を決めます。窒素は高圧下で窒素酔い、酸素は高分圧で酸素中毒、一酸化炭素は少量でもヘモグロビンと強く結合して低酸素状態を起こします。