資格ナビ潜水士の演習へ

潜水業務

潜水士 令和6年 1月~6月実施分 潜水業務 問3

問題・正答・学習用解説

問題

気体の性質などに関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    ヘリウムは、密度が極めて大きく、他の元素と化合しにくい気体で、呼吸抵抗は少ない。
  2. (2)
    窒素は、化学的に安定した不活性の気体であり、高圧下でも人体に悪影響を与えることはない。
  3. (3)
    酸素は、無色・無臭の気体であり、可燃性ガスに分類される。
  4. (4)
    一酸化炭素は、物質の不完全燃焼などによって生じる無色の有毒な気体であり、物が焦げたような異臭がある。
  5. (5)
    二酸化炭素は、空気中に0.03~0.04%程度の割合で含まれている無色・無臭の気体で、人の呼吸の維持には、血液中に微量含まれていることが必要である。

正答と解説

正答:(5)

正答の考え方

正解は選択肢5です。二酸化炭素は無色・無臭で、当時の出題上、空気中に約0.03~0.04%含まれます。体内では代謝により生じ、血液中の二酸化炭素分圧の上昇が呼吸中枢を刺激するため、微量の二酸化炭素は正常な呼吸調節に関わります。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は、ヘリウムの密度が「極めて大きい」とする点が誤りです。ヘリウムは化学的に安定で、空気や窒素より密度が小さいため、深い潜水で呼吸抵抗を下げる目的に使われます。

選択肢2

選択肢2は、高圧下でも窒素が人体に影響しないとする点が誤りです。窒素は化学的には安定でも、高い分圧では判断力や運動機能を低下させる窒素酔いを起こします。

選択肢3

選択肢3は、酸素を可燃性ガスとする点が誤りです。酸素自体が燃料として燃えるのではなく、他の物質の燃焼を強く助ける支燃性ガスです。

選択肢4

選択肢4は、一酸化炭素に焦げたような臭いがあるとする点が誤りです。一酸化炭素は不完全燃焼で生じる無色・無臭の有毒ガスで、臭いでは発見できません。

周辺知識

潜水では気体の「割合」だけでなく「分圧」が重要です。分圧=絶対圧力×混合割合なので、同じ空気でも深くなるほど酸素・窒素の分圧が上がります。窒素酔い、酸素中毒、二酸化炭素蓄積、一酸化炭素中毒は原因と対策を分けて覚えます。