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潜水業務

潜水士 令和6年 1月~6月実施分 潜水業務 問1

問題・正答・学習用解説

問題

圧力又は密度に関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    温度が一定の場合、4気圧(絶対圧力)の環境下における空気の密度は、1気圧(絶対圧力)の環境下の4倍になる。
  2. (2)
    潜水深度が増すにつれ、呼吸する空気の密度が増加し、呼吸抵抗が大きくなる。
  3. (3)
    2種類以上のガスにより構成される混合気体の全圧は、それぞれのガスの分圧の和に等しい。
  4. (4)
    水で満たされた直径の異なる二つのシリンダーが連絡している下の図の装置で、ピストンAに1Nの力を加えると、ピストンBには9Nの力が作用する。選択肢4の図
  5. (5)
    潜水業務において使用される圧力計には、絶対圧力が表示される。

正答と解説

正答:(5)

正答の考え方

正解は選択肢5です。潜水で一般に用いる圧力計は、大気圧を0として測るゲージ圧力を表示します。絶対圧力はゲージ圧力に約0.1MPa(1気圧)を加えた値なので、「絶対圧力が表示される」という記述が誤りです。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい記述です。温度が一定なら、気体の密度は絶対圧力に比例します。4気圧では同じ体積に含まれる空気の質量が1気圧時の4倍になるため、密度も4倍です。

選択肢2

選択肢2は正しい記述です。深度とともに絶対圧力が増すと空気の密度も増し、気道やホース内を流すために必要な力が大きくなるので、呼吸抵抗が増加します。

選択肢3

選択肢3は正しい記述です。ダルトンの分圧の法則により、混合気体の全圧は各成分ガスの分圧の合計です。

選択肢4

選択肢4は正しい記述です。図ではピストンBの直径がAの3倍なので、面積は32=9\displaystyle 3^{2}=9倍です。パスカルの原理により同じ圧力が伝わり、Aに1Nを加えるとBには9Nが作用します。

周辺知識

圧力計算では、絶対圧力とゲージ圧力を区別します。水深約10mごとに水圧は約0.1MPa増え、絶対圧力は「ゲージ圧力+大気圧約0.1MPa」です。気体の密度、体積、分圧を扱う式には原則として絶対圧力を使います。