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高気圧障害

潜水士 令和5年 1月~6月実施分 高気圧障害 問26

問題・正答・学習用解説

問題

潜水による副鼻腔や耳の障害に関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    内耳型減圧症は、ヘリウムと酸素を使用する混合ガス潜水時において、潜水呼吸ガスを混合ガスから空気へ深い深度で切り替えた直後に起きやすい。
  2. (2)
    耳の障害の症状として、鼓膜の痛みや閉塞感のほか、難聴を起こすこともあり、水中で鼓膜が破裂するとめまいを生じることがある。
  3. (3)
    潜降の途中で耳が痛くなるのは、内耳と中耳腔との間に圧力差が生じるためである。
  4. (4)
    副鼻腔の障害は、鼻の炎症などによって、前頭洞、上顎洞などの副鼻腔と鼻腔を結ぶ管が塞がった状態で潜水したときに起こる。
  5. (5)
    副鼻腔の障害による症状には、額の周りや目・鼻の根部の痛み、鼻出血などがある。

正答と解説

正答:(3)

正答の考え方

正解は選択肢3です。潜降時の耳痛は、周囲の水圧が伝わる外耳道と、耳管を通じた加圧が遅れた中耳腔との間に圧力差が生じるためです。内耳と中耳腔との圧力差を原因とする説明は誤りです。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい記述です。深い場所でヘリウム・酸素混合ガスから空気へ切り替えると、窒素が組織へ入る速さとヘリウムが出る速さの違いにより内耳が過飽和となり、内耳型減圧症を起こすことがあります。

選択肢2

選択肢2は正しい記述です。耳の圧外傷では痛み、耳閉感、難聴などが生じます。水中で鼓膜が破れると冷たい水が中耳へ入り、強いめまいを起こすことがあります。

選択肢4

選択肢4は正しい記述です。鼻炎などで副鼻腔の自然口が塞がると、潜降や浮上に伴う圧力変化へ内部圧が追従できず、副鼻腔の圧外傷が起こります。

選択肢5

選択肢5は正しい記述です。前頭洞や上顎洞などの圧外傷では、額、目の周囲、鼻根部、頬などの痛みや、粘膜損傷による鼻出血が起こります。

周辺知識

中耳腔は耳管を通じて咽頭とつながり、嚥下や耳抜きで圧力を調整します。風邪、鼻炎、副鼻腔炎があると耳管や副鼻腔の通路が塞がりやすいため、無理な潜降を避け、痛みが改善しなければ潜水を中止します。