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関係法令

潜水士 令和3年 7月~12月実施分 関係法令 問40

問題・正答・学習用解説

問題

潜水作業において一定の範囲内に収めなければならないとされている、潜水作業者が吸入する時点のガス分圧に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。ただし、潜水作業者が溺水しないよう必要な措置を講じて浮上を行わせる場合を除く。

選択肢

  1. (1)
    酸素の分圧は、18kPa未満であってはならない。
  2. (2)
    酸素の分圧は、160kPaを超えてはならない。
  3. (3)
    窒素の分圧は、400kPaを超えてはならない。
  4. (4)
    ヘリウムの分圧は、300kPaを超えてはならない。
  5. (5)
    炭酸ガスの分圧は、0.5kPaを超えてはならない。

正答と解説

正答:(4)

正答の考え方

正解は選択肢4です。通常の潜水作業で法令が上限を定めるのは、酸素160 kPa、窒素400 kPa、炭酸ガス0.5 kPaです。ヘリウム分圧を300 kPa以下とする規定はないため、この記述が誤りです。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は法令どおりです。潜水作業者が吸入する時点の酸素分圧は18 kPa以上でなければならず、これを下回る呼吸ガスは低酸素症や意識消失を招きます。

選択肢2

選択肢2は法令どおりです。通常時の酸素分圧は160 kPa以下に保ちます。高い酸素分圧では中枢神経型酸素中毒によるけいれんなどの危険があります。

選択肢3

選択肢3は法令どおりです。窒素分圧は400 kPa以下とし、深度上昇で窒素分圧が高くなり過ぎて窒素酔いを生じることを防ぎます。

選択肢5

選択肢5は法令どおりです。炭酸ガス分圧は0.5 kPa以下に保ち、頭痛、息苦しさ、判断力低下、意識障害を起こす二酸化炭素蓄積を防止します。

周辺知識

ガス分圧は呼吸ガスの絶対圧力に各成分の割合を掛けて求めます。深度が増すと同じ濃度でも分圧が上がるため、大深度では酸素と窒素を減らし、代わりにヘリウムを用います。溺水防止措置を講じて浮上させる特例では酸素上限が220 kPaになります。