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高気圧障害

潜水士 令和3年 1月~6月実施分 高気圧障害 問28

問題・正答・学習用解説

問題

減圧症に関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    減圧症は、通常、浮上後24時間以内に発症するが、飽和潜水では24時間以上経過した後でも発症することがある。
  2. (2)
    減圧症は、皮膚の痒み、関節の痛みなどを呈する比較的軽症な減圧症と、脳・脊髄、肺などが冒される比較的重症な減圧症とがある。
  3. (3)
    チョークスは、血液中に発生した気泡が肺毛細血管を塞栓する重篤な肺減圧症である。
  4. (4)
    規定の浮上速度や浮上停止時間を順守した場合に減圧症にかかることはない。
  5. (5)
    減圧症は、潜水後に航空機に搭乗したり、高所への移動などによって低圧にばく露されたときに発症することがある。

正答と解説

正答:(4)

正答の考え方

正解は選択肢4です。規定どおりの浮上速度と停止時間を守れば減圧症の危険は大きく下げられますが、個人差、寒冷、運動、脱水、反復潜水などの影響があるため危険をゼロにはできません。浮上後も症状を観察する必要があります。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい記述です。多くは浮上後24時間以内に発症しますが、長時間ばく露となる飽和潜水では24時間を超えて症状が現れる場合もあります。

選択肢2

選択肢2は正しい記述です。皮膚のかゆみや関節痛などの比較的軽い型から、脳・脊髄・肺を冒して麻痺や呼吸障害を生じる重い型まであります。

選択肢3

選択肢3は正しい記述です。チョークスは多数の気泡が肺循環を妨げる重篤な肺型減圧症で、胸痛、咳、呼吸困難などを生じます。

選択肢5

選択肢5は正しい記述です。潜水後の航空機搭乗や高所移動では周囲圧がさらに低下し、体内の不活性ガスが気泡化して減圧症を発症することがあります。

周辺知識

減圧症は、高圧下で組織へ溶けた窒素などが、圧力低下に対して排出しきれず気泡になることで起こります。疑ったら酸素投与、安静、保温を行い、速やかに専門医療へ連絡します。症状が一度軽くなっても再圧治療の判断が必要で、自己判断で再潜水してはいけません。