潜水業務
潜水士 令和3年 1月~6月実施分 潜水業務 問4
問題・正答・学習用解説
問題
20℃、1Lの水に接している0.2MPa(ゲージ圧力)の空気がある。これを0.1MPa(絶対圧力)まで減圧し、水中の窒素が空気中に放出されるための十分な時間が経過したとき、窒素の放出量(0.1MPa(絶対圧力)時の体積)に最も近いものは次のうちどれか。ただし、空気中に含まれる窒素の割合は80%とし0.1MPa(絶対圧力)の窒素100%の気体に接している20℃の水1Lには17cm3の窒素が溶解するものとする。選択肢
- (1)
14cm3 - (2)
17cm3 - (3)
22cm3 - (4)
27cm3 - (5)
34cm3
正答と解説
正答:(4)
正答の考え方
正解は選択肢4です。最初の絶対圧力は0.2+0.1=0.3MPa、窒素分圧は0.3×0.8=0.24MPaです。溶解量は17×0.24÷0.1=40.8cm3です。減圧後は窒素分圧0.1×0.8=0.08MPa、溶解量13.6cm3なので、放出量は40.8-13.6=27.2cm3、約27cm3です。 各選択肢の解説
選択肢1
選択肢1の14cm3は、減圧後に水へ残る窒素量13.6cm3に近い値です。問われている放出量は、最初の溶解量40.8cm3からこの残存量を引いて求めます。 選択肢2
選択肢2の17cm3は、0.1 MPaの窒素100%に接したときの基準値をそのまま選んでいます。実際には減圧前後それぞれの窒素分圧に比例させる必要があります。 選択肢3
選択肢3の22cm3では、ヘンリーの法則による40.8-13.6という差と一致しません。初めの0.2 MPaはゲージ圧なので、大気圧0.1 MPaを加えることが必要です。 選択肢5
選択肢5の34cm3は放出量を大きく見積もっています。減圧後も空気の窒素分圧は0.08 MPaあるため、水中に13.6cm3が残り、全量が放出されるわけではありません。 周辺知識
一定温度では、液体に溶ける気体量はその気体の分圧に比例します。これがヘンリーの法則です。計算は、ゲージ圧を絶対圧へ直す、窒素分圧を求める、減圧前後の溶解量を出す、最後に差を取る、の順で行います。