正解は(2)です。内部抵抗 r をもつ電池に外部抵抗 R を直列接続した回路では、キルヒホッフの電圧則から起電力 E=I(R+r) が成り立ちます。条件1(R=2.25Ω、I=3A)より E=3(2.25+r)=6.75+3r。条件2(R=3.45Ω、I=2A)より E=2(3.45+r)=6.90+2r。同じ電池なので E と r は共通であり、両式を等しいとおくと 6.75+3r=6.90+2r。整理すると r=0.15Ω。これを条件1の式へ戻して E=3(2.25+0.15)=3×2.40=7.20V となります(条件2でも E=2(3.45+0.15)=2×3.60=7.20V と一致し検算できます)。
各選択肢の解説
選択肢1
9.30 V は過大で誤りです。r=0.15Ω を求めて E=I(R+r) に代入すれば 7.20 V です。9.30 は条件の数値を誤って足し合わせた値で、両条件を同時に満たしません。
6.75 V は誤りです。これは条件1の R=2.25Ω、I=3A から内部抵抗を無視した 3×2.25=6.75 で、内部抵抗降下 3×0.15=0.45V を加えていません。正しい起電力は 7.20 V です。
周辺知識
実際の電池は理想起電力 E と内部抵抗 r の直列とみなせ、端子電圧 V=E−Ir で表されます。電流が増えるほど内部抵抗での電圧降下 Ir が大きくなり、端子電圧は下がります。この『内部抵抗を未知数として、負荷条件を2組与えて連立方程式で E と r を求める』のは電験で頻出のパターンです。コツは E=I(R+r) を2本立てて引き算し、E を消去して r を先に求めること。得られた r=0.15Ω は実際の電池としても小さめで妥当です。関連して、外部抵抗を変えながら端子電圧と電流を測ると V-I 直線が得られ、その傾きが −r、縦軸切片が E(開放電圧)になります。最大電力供給の定理(R=r のとき負荷で最大電力)もこの内部抵抗モデルから導かれる重要事項です。