本文へ移動
過去問を解く

電気通信主任技術者 学習ガイド 01

電気通信主任技術者とは?ネットワークを安全に動かす国家資格を初心者向けに解説

スマートフォンで通話や動画を使えるのは、基地局、交換設備、光ファイバなどが24時間つながっているからです。電気通信主任技術者は、その大規模な通信ネットワークの工事・維持・運用を技術面から監督する国家資格者です。

国家資格電気通信事業法に基づく
2種類伝送交換・線路
3科目選択した試験種別で受験
年2回定期試験を実施

30秒で分かる結論

電気通信主任技術者とはのポイント

結論

電気通信事業者のネットワークを技術基準に適合させ、安全で安定した状態に保つための監督責任者です。資格は、局内の通信設備を主に扱う「伝送交換」と、光ファイバなどの通信線路を主に扱う「線路」の2種類に分かれます。

スマートフォンで通話や動画を使えるのは、基地局、交換設備、光ファイバなどが24時間つながっているからです。電気通信主任技術者は、その大規模な通信ネットワークの工事・維持・運用を技術面から監督する国家資格者です。

ROLE

通信ネットワークの監督責任者

電気通信事業者は、利用者へサービスを提供するための設備を、国が定める技術基準に合うよう維持しなければなりません。そのため、原則として設備を直接管理する事業場ごとに電気通信主任技術者を選任し、工事・維持・運用を監督させます。

ここでいう「監督」は、作業を横で見ているだけではありません。工事計画が安全か、点検方法が十分か、障害時に通信を早く復旧できるか、サイバー攻撃への対策が取られているかを判断し、関係者へ必要な指示を出す仕事です。学校でたとえるなら、校内放送の機器を直す係ではなく、設備全体の安全ルールと復旧計画まで管理する責任者に近い役割です。

工事

変更前に危険を見つける

新しい装置や回線を入れる計画を確認し、通信停止や設定ミスを防ぎます。

維持

故障する前に点検する

設備の状態や警報を確認し、部品交換・更新の時期を判断します。

運用

障害時の対応を整える

原因の切り分け、予備設備への切替え、利用者への影響縮小を指揮します。

TWO LICENSES

伝送交換と線路の2種類がある

伝送交換主任技術者は、通信局舎やデータセンターなどにあるルータ、交換機、無線設備、サーバ、電源設備と、それらに附属する設備を監督します。情報を目的地へ届ける「頭脳や中継点」の側を担当すると考えると分かりやすいでしょう。

線路主任技術者は、局舎同士や利用者までを結ぶ光ファイバケーブル、地下管路、電柱、海底ケーブルなどを監督します。情報が通る「道」の側を担当します。どちらも電気通信システムと法規を学び、専門設備科目だけが異なります。

2種類の資格者証の違い

2種類の資格者証の違い
種類主な対象身近なたとえ
伝送交換交換機・伝送装置・無線設備・サーバなど通信の頭脳と中継点
線路光ファイバ・ケーブル・管路・電柱など情報が通る道路

FIRST STEP

資格取得までの大まかな流れ

試験は年齢・学歴・実務経験を問わず受験できます。まず自分が目指す仕事に合わせて伝送交換か線路を選びます。免除がない人は、電気通信システム、選んだ試験種別の設備及び設備管理、法規の3科目を受験します。資格・科目合格・実務・学歴・認定学校の条件に該当する人は、申請により一部または全科目を免除できます。

受験する各科目で合格基準を満たしたら試験合格です。その後、合格日から3か月以内に資格者証の交付申請を行います。試験合格と資格者証の交付は別の手続なので、合格通知を受け取っただけで終わりにしないよう注意しましょう。

  • 目指す監督範囲に合わせて試験種別を選ぶ
  • 免除が確定していない科目を学び、受験する各科目の合格基準を満たす
  • 合格日から3か月以内に資格者証の交付を申請する
  • 実務では継続して新技術・法令を学ぶ

ACTION

理解を次の行動へつなげる4ステップ

  1. 1
    2種類の違いを知る

    装置側の伝送交換と、ケーブル側の線路のどちらを目指すか考えます。

  2. 2
    このページで3科目の役割を確認する

    電気通信システムは基礎、設備及び設備管理は選択した試験種別の専門、法規は仕事で守るルールだと全体像を整理します。

  3. 3
    過去問を数問試す

    最初は点数を気にせず、問題の長さと選択肢の形式に触れます。

  4. 4
    基礎から学習を始める

    電気・通信の基本を押さえてから専門設備と法規へ広げます。

実際の問題で理解を確認令和3〜7年度の全10回から、受験する試験種別と科目に合わせて問題を選べます。
過去問を選んで解く

CAUTION

避けたい3つの失敗

01

電話工事をする資格だと思う

主な役割は大規模な事業用電気通信設備の工事・維持・運用を監督することです。

02

伝送交換と線路を両方受けると思う

受験時はどちらか一方の試験種別を選びます。共通科目はありますが専門設備科目が異なります。

03

合格すれば手続完了と思う

資格者証を得るには、試験合格後に交付申請が必要です。

FAQ

電気通信主任技術者とはについてよくある質問

電気通信主任技術者は国家資格ですか?

はい。電気通信事業法に基づく国家資格で、試験は電気通信主任技術者として必要な最低限の専門知識と能力について行われます。

高校生でも受験できますか?

受験できます。年齢、学歴、実務経験による受験資格の制限はありません。ただし試験内容は専門的なので、電気と通信の基礎から順番に学ぶことが大切です。

伝送交換と線路の両方が必要ですか?

担当したい設備によって異なります。まず一方を取得し、仕事の範囲を広げるため後からもう一方を目指すこともできます。

公式情報・最終確認日

試験制度・数値は2026年9月3日に公式情報で確認しました。勉強時間、学習順、得点目標、仕事への活かし方は資格ナビ編集部による学習上の目安で、合格・就職・待遇を保証するものではありません。

日本データ通信協会「電気通信主任技術者とは」(新しいタブで開く)日本データ通信協会「試験科目と出題範囲」(新しいタブで開く)e-Gov法令検索「電気通信事業法」(新しいタブで開く)日本データ通信協会「資格者証の交付申請」(新しいタブで開く)

RELATED GUIDES

電気通信主任技術者とはと一緒に読むと、試験制度や学習内容をつなげて理解できます。
25テーマの一覧を見る

NEXT STEP

理解したら、次の記事か過去問へ

用語・仕組み・問題を往復し、知らない言葉を一つずつ減らしましょう。