資格ナビ潜水士の演習へ

潜水業務

潜水士 令和7年 7月~12月実施分 潜水業務 問8

問題・正答・学習用解説

問題

潜水墜落又は吹き上げに関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    潜水墜落は、潜水服内部の圧力と水圧の平衡が崩れ、内部の圧力が水圧より高くなったときに起こる。
  2. (2)
    吹き上げ時の対応を誤ると、潜水墜落を起こすことがあるが、潜水墜落時の対応を誤っても、吹き上げを起こすことはない。
  3. (3)
    ヘルメット式潜水においては、潜水服のベルトの締め付け不足は、吹き上げの原因となる。
  4. (4)
    流れの速い場所でのヘルメット式潜水においては、送気ホースや信号索をたるませず、まっすぐに張るようにして潜水すると吹き上げになりにくい。
  5. (5)
    スクーバ式潜水は、送気式ではないので、潜水服としてウエットスーツ又はドライスーツのいずれを使用する場合も、吹き上げの危険性はない。

正答と解説

正答:(3)

正答の考え方

正解は選択肢3です。ヘルメット式潜水でベルトの締め付けが不足すると、潜水服内の空気が脚部などへ回って膨張し、浮力が急増して制御不能な吹き上げを起こす原因になります。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は、潜水墜落が起こる圧力関係を逆にしています。潜水服内の圧力が周囲の水圧より低くなると、潜水服が締め付けられて容積と浮力を失い、急に沈む危険があります。

選択肢2

選択肢2は、潜水墜落から吹き上げへ移ることはないと断定している点が誤りです。墜落を止めようとして送気し過ぎるなど対応を誤れば、今度は空気過多となって吹き上げに転じることがあります。

選択肢4

選択肢4は、送気ホースや信号索をまっすぐ張ればよいとしている点が誤りです。流れの中で張り過ぎると大きな張力が潜水者へ作用するため、連絡員が必要な余裕を保ちながら適切に取り回します。

選択肢5

選択肢5は、スクーバなら吹き上げないとしている点が誤りです。特にドライスーツや浮力調整具内の空気は浮上に伴って膨張するため、排気が遅れると急浮上します。

周辺知識

潜水墜落は空気不足による急な沈降、吹き上げは空気過多による急な浮上です。どちらも周囲圧の変化で容積が変わるボイルの法則が関係するため、送気・排気を少しずつ行い、索やベルトも正しく扱います。