資格ナビ潜水士の演習へ

潜水業務

潜水士 令和7年 1月~6月実施分 潜水業務 問5

問題・正答・学習用解説

問題

水中における光や音に関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    水分子による光の吸収の度合いは、光の波長によって異なり、波長の長い青色は、波長の短い赤色より吸収されやすい。
  2. (2)
    水中では、音に対する両耳効果が増すので、音源の方向探知が容易になる。
  3. (3)
    光は、水と空気の境界では下の図のように屈折し、顔マスクを通して水中の物体を見た場合、実際よりも大きく見える。選択肢3の図
  4. (4)
    水中での音の伝播速度は、毎秒約1,400~1,500mである。
  5. (5)
    水は、空気と比べ密度が大きいので、水中では音は長い距離を伝播することができない。

正答と解説

正答:(4)

正答の考え方

正解は選択肢4です。水中の音速は、条件によって変わりますが、およそ毎秒1,400~1,500 mで、空気中の約340 m/sより約4倍速く伝わります。したがって、示された範囲が正しい説明です。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は、光が吸収されやすい順序が逆です。水では波長の長い赤色の光の方が青色より吸収されやすく、深くなるほど赤色が失われます。

選択肢2

選択肢2は、両耳効果が増すとしている点が誤りです。水中では音速が速く左右の耳へ届く時間差が小さくなるため、音源の方向は空気中より判断しにくくなります。

選択肢3

選択肢3は、図の屈折方向が誤りです。水中からマスク内の空気へ進む光は境界面で法線から離れる向きに曲がります。マスク越しの物体が実際より大きく、近く見える性質自体は正しいものの、図を含む記述全体として誤りです。

選択肢5

選択肢5は、音が長距離を伝播できないとしている点が誤りです。水中では音は空気中より速く、一般に遠くまで伝わります。

周辺知識

水中視界では、赤系の光ほど早く吸収され、青系が残りやすくなります。顔マスク越しでは屈折により、物体は実際のおよそ4分の3の距離にあるように近く見え、見掛けの大きさは約3分の4倍になります。音は水中で約1,500 m/sですが、左右の耳に届く時間差が小さいため方向判断はかえって難しくなります。