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高気圧障害

潜水士 令和6年 1月~6月実施分 高気圧障害 問23

問題・正答・学習用解説

問題

神経系に関し、誤っているものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    大脳は外側の皮質と内側の髄質からなり、大脳皮質には、運動機能中枢、感覚中枢、記憶中枢などの機能がある。
  2. (2)
    小脳は、随意運動、平衡機能などの調整に関与しており、小脳が侵されると運動失調が生じる。
  3. (3)
    体性神経系には、感覚器官からの情報を中枢に伝える感覚神経と、中枢からの命令を運動器官に伝える運動神経がある。
  4. (4)
    交感神経系と副交感神経系は、各種臓器において双方の神経が分布し、相反する作用を有している。
  5. (5)
    交感神経は主として夜になると働きが活発になり、副交感神経は昼になると働きが活発になる。

正答と解説

正答:(5)

正答の考え方

正解は選択肢5です。交感神経は活動、緊張、運動、危険への対応で優位になり、副交感神経は休息や消化のときに優位になります。昼・夜という時刻だけで主な働きが逆転するわけではなく、記述は反対の傾向を述べています。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は正しい記述です。大脳皮質には運動、感覚、言語、記憶などの高次機能を担う領域があり、内側の髄質は各領域を結ぶ神経線維を多く含みます。

選択肢2

選択肢2は正しい記述です。小脳は運動の強さ・順序や姿勢・平衡を調整するため、障害されるとふらつきや協調運動の乱れである運動失調が生じます。

選択肢3

選択肢3は正しい記述です。体性神経系では、感覚神経が皮膚や感覚器の情報を中枢へ運び、運動神経が中枢の命令を骨格筋へ伝えます。

選択肢4

選択肢4は正しい記述です。多くの臓器には交感・副交感の両方が分布し、心拍を上げる・下げるなど、おおむね相反する作用で状態を調節します。

周辺知識

自律神経は意思とは無関係に心拍、血管、呼吸、消化などを調節します。交感神経は「活動・危機対応」、副交感神経は「休息・消化」と整理できます。潜水中の恐怖や寒冷は交感神経を刺激し、心拍や酸素消費を増やします。