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潜水業務

潜水士 令和5年 7月~12月実施分 潜水業務 問9

問題・正答・学習用解説

問題

水中拘束又は溺れに関し、正しいものは次のうちどれか。

選択肢

  1. (1)
    水が気管に入っただけでは呼吸が止まることはないが、気管支や肺に入ってしまうと窒息状態になって溺れることがある。
  2. (2)
    水中拘束によって水中滞在時間が延長した場合には、延長した時間に応じて浮上時間を短縮する。
  3. (3)
    沈船、洞窟などの狭い場所では、ガイドロープを使うと絡む危険があるので、使わないようにする。
  4. (4)
    溺れを防止するため、潜水の方式にかかわらず、救命胴衣又はBCを必ず着用するようにする。
  5. (5)
    スクーバ式潜水では、窒素酔いにより正常な判断ができなくなり、レギュレーターのマウスピースを外して溺れることがある。

正答と解説

正答:(5)

正答の考え方

正解は選択肢5です。深い潜水では窒素分圧が上がって窒素酔いを起こし、判断力や注意力が低下します。その結果、レギュレーターのマウスピースを自分で外すなど不合理な行動を取り、溺水することがあります。

各選択肢の解説

選択肢1

選択肢1は、水が気管に入っただけでは呼吸が止まらないとする点が誤りです。水が喉頭付近へ入ると反射的な喉頭けいれんで気道が閉じ、肺へ大量に入る前でも呼吸不能になることがあります。

選択肢2

選択肢2は、滞在時間が延びたときに浮上時間を短縮するとしている点が誤りです。不活性ガスの取り込みが増えるため、延長後の深度・時間に基づいて必要な減圧停止を確保します。

選択肢3

選択肢3は、沈船や洞窟でガイドロープを使わないとしている点が誤りです。頭上が閉ざされた場所ほど、出口へ確実に戻るため適切に設置したガイドラインが必要です。

選択肢4

選択肢4は、潜水方式にかかわらず救命胴衣またはBCが必須と一律に述べている点が誤りです。必要な浮力装備は方式ごとに異なり、ヘルメット式などを含む全方式に同じ装備を課す説明ではありません。

周辺知識

溺水の引き金にはガス切れだけでなく、窒素酔い、パニック、呼吸器の脱落、水中拘束があります。バディや水上監視、通信、予備ガス、切断工具を組み合わせ、判断力低下の兆候があれば深度を浅くします。