潜水業務
潜水士 令和5年 7月~12月実施分 潜水業務 問4
問題・正答・学習用解説
問題
20℃、1Lの水に接している0.2MPa(ゲージ圧力)の空気がある。これを0.1MPa(絶対圧力)まで減圧し、水中の窒素が空気中に放出されるための十分な時間が経過したとき、窒素の放出量(0.1MPa(絶対圧力)時の体積)に最も近いものは次のうちどれか。 ただし、空気中に含まれる窒素の割合は80%とし、0.1MPa(絶対圧力)の窒素100%の気体に接している20℃の水1Lには17cm3の窒素が溶解するものとする。選択肢
- (1)
14cm3 - (2)
17cm3 - (3)
22cm3 - (4)
27cm3 - (5)
34cm3
正答と解説
正答:(4)
正答の考え方
正解は選択肢4です。最初の絶対圧力は0.2+0.1=0.3MPa、窒素分圧は0.3×0.8=0.24MPaです。溶解量は17×0.24÷0.1=40.8cm3です。減圧後の窒素分圧は0.1×0.8=0.08MPa、溶解量は17×0.08÷0.1=13.6cm3なので、放出量は40.8-13.6=27.2cm3、約27cm3です。 各選択肢の解説
選択肢1
選択肢1は、14cm3で減圧後に水へ残る窒素量13.6cm3には近いものの、問われている放出量ではありません。初期量40.8cm3から残存量13.6cm3を引きます。 選択肢2
選択肢2は、17cm3という基準の溶解量をそのまま選んでいます。実際には初期と減圧後それぞれの窒素分圧に比例させ、二つの溶解量の差を求めます。 選択肢3
選択肢3は、22cm3ではヘンリーの法則から得る40.8-13.6を満たしません。ゲージ圧0.2 MPaへ大気圧0.1 MPaを加え忘れないことが必要です。 選択肢5
選択肢5は、34cm3で放出量を大きく見積もっています。0.1 MPaまで減圧しても空気中の窒素分圧は0.08 MPaあるため、水には13.6cm3が残り、全量は放出されません。 周辺知識
一定温度では溶ける気体量が分圧に比例するというヘンリーの法則を使います。計算の順番は、ゲージ圧を絶対圧へ直す、窒素分圧を求める、減圧前後の溶解量を求め、その差を取る、です。