送気、潜降及び浮上
潜水士 令和4年 7月~12月実施分 送気、潜降及び浮上 問11
問題・正答・学習用解説
問題
潜水業務に用いるコンプレッサーに関する次のAからDの記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。Aスクーバ式潜水のボンベの充塡に用いる高圧コンプレッサーの最高充塡圧力は、一般に20MPaであるが、30MPaの場合もある。B移動式のコンプレッサーは、空気槽を分離式とすることにより、重量を100kg程度にし、小型・軽量となっている。C全面マスク式潜水に用いるコンプレッサーの圧縮効率は、圧力の上昇に伴い低下する。D潜水作業船に設置する固定式のコンプレッサーとその空気取入口は、機関室に設置する場合が多い。選択肢
正答と解説
正答:(4)
正答の考え方
正解は選択肢4です。誤っているのはBとDです。Bの移動式コンプレッサーは、コンプレッサー、空気槽、原動機などを一体にまとめて小型・軽量化したもので、空気槽を分離したため約100 kgになるという説明ではありません。Dも、コンプレッサー本体を機関室に置く場合でも、空気取入口は排気ガスや油煙を吸い込まない清浄な場所に設ける必要があるため誤りです。
各選択肢の解説
選択肢1
選択肢1はAが正しくBが誤りなので、誤り二つの組合せではありません。高圧コンプレッサーの最高充塡圧力は一般に20 MPaで、30 MPa仕様もあります。
選択肢2
選択肢2はAとCがいずれも正しいため該当しません。圧縮圧力が上がるほど漏れや温度上昇などの影響が増し、コンプレッサーの圧縮効率は低下します。
選択肢3
選択肢3はBだけが誤りで、Cは正しい記述です。移動式は主要機器を一体化して運搬しやすくした装置です。
選択肢5
選択肢5はDだけが誤りで、Cは正しい記述です。空気取入口を機関室内に置くと、エンジン排気に含まれる一酸化炭素などを送気へ混入させる危険があります。
周辺知識
呼吸用空気は、圧力だけでなく清浄度が重要です。取入口はエンジン排気、塗料・溶剤蒸気、粉じん、油ミストから離し、圧縮後も清浄装置や空気槽を通して品質と送気を安定させます。